2020/04/09

タッチパネルネイティブ世代のコンピュータとの付き合い方を考える

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タッチパネルネイティブ世代って書いたけど、まあスマートフォンとかタブレットが初めて触るコンピュータな世代のコンピュータとの付き合い方の話。

ちなみにタブレットは iPad を想定して書く。というのも、Android タブレットはそれほど魅力も感じなければ普及もしていないし、Surface みたいな Windows のタブレットは「タッチパネルネイティブ世代」のためのタブレットってより、旧来の古き良き PC にタブレットとしての機能を追加しました、って感じで純粋にスマートフォン世代が同じ感覚で使うタブレットとは違う気がする・・・から。

スマートフォンだけでコンピューティングできちゃう世代

入力インターフェイスがキーボードとマウスだった世代の自分には些か信じがたい部分もあるんだけど、今の世代の大学生の一部にはスマートフォンだけで課題のドキュメントを作っちゃう子もいるらしいとは耳にする。テキスト入力は音声入力をメインで使って、細かい修正だけタッチ操作で行うとかなんとか。

まあ自分が食わず嫌いで音声入力をほとんど使わないだけで、慣れちゃえすればそれも効率がいい方法なのかとも思う。

ちょっと思い返してみればガラケーの時代はテンキー入力で「お」を入力するなら「あ」を複数回押す、みたいなのが普通だった。iPhone を初めて触った時はフリック入力も練習しないとできなかったし、その練習が面倒でしばらくガラケー的入力してたけど、結局ちょっと練習したらできるようになったし、何事もやればできるようにはなるよな。

iPad での文書作成がようやく Mac に追いついた

さてさて、先日の iPad OS 13.4 のアップデートでトラックパッドやマウスが「公式に」使えるようになった iPad。結局、スプレッドシートやテキストのカーソルなんかを考えると、入力用のインターフェイスがタッチだけだと難しかった、だからポインティングデバイスもサポートしました・・・ってのが結論なのか?

ただしそもそもが Mac の代替ではなくて、Mac と iPhone の間を埋めるカテゴリとして定義された iPad を Mac と比較する論調はどうなのかなーってのも個人的にはある。この小見出しに「追いついた」って表現を使うのも一瞬躊躇ったくらいに。

あえて比較しておくとするなら・・・この記事で書いたようにキーボードの修飾キーのリマップも Mac と同じレベルでできるようになって、さらに日本語入力時のライブ変換もサポートされたことで、少なくとも「文字を入力する」って作業についてだけ言えば、もう iPad でも・・・個人的には9割方は Mac と遜色ないレベルまできたなと感じている。

ちなみに残りの1割はカスタマイズ性?

例えばキーボードショートカットとか、iPad は基本的にカスタマイズできないものだから。逆にキーボードショートカットのカスタマイズより修飾キーのリマップが先に登場したことには驚きつつ、個人的にはそっちの方がおいしいかったってのはまた別の話。

iPad は Rest of us なのは相変わらずだ

ここでも何度か書いているけど、自分は仕事では未だに Mac が必要な反面、週末とかオフタイムには Mac を使うことがほとんどなくなってきた。

なぜ仕事では Mac が必要なのか?

それはコードを書いたり UI/UX デザインをしたり各種要件をまとめた仕様書を作ったり・・・専門性の高い業務の一部が今の iPad ではうまくすることができないから。逆にそれら以外の仕事は場面によっては iPad でしていることだってある。例えば会社のブログ、アトトックラボの記事執筆だったり、そういう執筆をしている時は Slack も iPad の方で確認しているし。

だからコンピュータに求めることが文書作成やスケジュール管理、メール、メッセージングくらいなら、もうノートPC や Mac を選択する必要性は必ずしもないかなと思う。

例えば Microsoft Office でドキュメントを扱う、ウェブブラウザを使う、メールを送受信したりスケジュール管理する、社内で Slack を使ってる、くらいがコンピュータで行う業種の場合は iPad で必要十分。もちろん今かなりホットな話題のテレワークで必要なビデオチャットなんかのツールも揃ってる。

それプラスアルファ、もし外出が多い(まあ今はご時世的に外出が多い人は少ないだろうけれども、普通に平和なご時世に戻ったとき)上で同じような作業ができればいいんであれば、むしろ Mac やノートPC より iPad の方がアドバンテージがあると思う。やっぱり旧来の Mac や PC より可搬性が全然高いし、バッテリーは丸1日心配する必要がないし、LTEモデルにしておけば開くだけでネットにアクセスできるし・・・ね。

マルチタスクを考える

「そのマルチタスクは本当に必要なのか?」

これが iPad を使う上での重要なことになってくる気がしている。

例えば iPad は Mac や PC のように画面に無数のウインドウを開きっぱなしにしておくことはできない。最大でも Split View で2つのアプリケーション(Or 同じアプリケーションの別のウインドウを2つ)と Slide Over の3つのアプリケーションしか同時に使うことはできない。

自分が実際に使ってて思うのは、ほとんどの場合において問題ないってこと。

先述した「専門的な仕事を iPad だとうまくできない」ってのがまさにそうなんだけど、例えば UI/UX デザインをするために使っている Adobe XD なんかはまず iPad 版の提供がない(正確にはアプリはあるけどビューア機能だけ)。あと「各種要件をまとめた仕様書の作成」とかって書いたけど、これは実は単純に XD を使って作成した画面デザインを仕様書に貼ったり使ったりしているからってだけの話で、特に自分が作ることの多い画面仕様をテキストとして起こすだけだったら iPad だけでも問題はなかったりする。

旧来型の PC や Mac と全く同じ方法で使おうと思うと不満があるかもしれない。けどスマートフォンが大きくなってパワフルになったって感覚で使うと、マルチタスク云々についてもおそらくそんなに不満は出なくなるんじゃないかなと思う。

とりあえず最後に価格の話

ここまで結構長く書いてしまったので、一旦今回はこの辺までにしよう・・・と思ったんだけど、最後に価格の話を。

よく iPad Pro が高いって論調の記事や意見を見かけることが未だにあるけど、選択する構成によっては実は iPhone 11 Pro Max とかの方が高かったりする。まあそれは iPad と関係なく単純に最近の iPhone が高いだけであるってのが真実な気もするけど。

でも物価は20年前の水準より上がっているのに、これだけ日常遣いできる高性能なコンピュータを10万円くらいで手に入れられるなんて、20年では考えられなかったことなんだ。

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Biography
自己紹介。略歴程度。

1984年4月17日、新潟県新潟市(現中央区)出身、東京都在住。現職は 株式会社取締役、クリエイティブディレクター。本名は漢字で佐藤信之(大好きだったじーちゃんからもらった大切な名前)だけど、普段は堅苦しいからサトウノブユキってカタカナ表記を使ってる。気まぐれで Anonyz を作ったりしてる人。トレードマークになってるピンクや赤の髪の毛はサトウって苗字がありふれ過ぎているかが故に識別子として、が最初の理由。

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