Blink Shell、Escape キーの付いた iPad Pro M4 用 Magic Keyboard でより使いやすくなった

独立した記事としては書いていないんだけど、iPad Pro を M4 に置き換えたのは One day at Kabukicho の記事でちょっと書いた。で、前回の記事でもちょっと書いたけど、iPad Pro で "Blink Shell" ってアプリを使っている。

What the Blink Shell is.

さて、"Blink Shell" は簡単に言えば iPadOS 用のターミナルエミュレーター。ここを読んでくれている人はきっと『ターミナルエミューレーター?あぁ、なるほどね』って人と『なにそれ?』って人に分かれると思うから一応軽く説明しておこう。

すごくざっくり言えば映像作品に登場するハッカー達が操作している黒い背景に文字だけの画面みたいな操作ができるツール。ってことでこの先の話はただの技術ネタになるから興味があるって人だけどうぞ。


Blink Shell は iPadOS 用としては本当に優れたターミナルエミュレーターで、Blink Shell 以前の iPadOS 用のターミナルエミュレーターってどこか物足りないなーってことがほとんどだったんだけど・・・。

例えば Blink Shell は mosh ベースの実装だからアプリがバックグラウンドに行った後に Blink Shell に戻ってもそのまま作業を再開できるのもそうだし、もっと単純な話として他のターミナルエミュレーターでよくあったような日本語関係のイライラも感じることなく使うことができるし。

Escape key.

さて、Escape キーの話をしようか。iPad Pro 用の Magic Keyboard は現在の M4 モデル専用には物理キーとして Escape キーが含まれるようになった。それ以前の Magic Keyboard でも iPadOS 上で別の物理キーを Escape キーとして割り当てることはできたんだけどね。実際、自分は以前は地球儀キーに ESC を割り当てていた。

ちなみに上の写真は前の世代の Magic Keyboard で、ESC を割り当てた地球儀キーに青いシールを貼っていた。

What it means.

まあ独立した Escape キーが何を意味をするかなんて説明するまでもないけど、ターミナルエミュレーターを使う時に Escape キーがあるかないか、この違いはデカすぎるよね。とりあえず vi はキーボードの左上に Escape キーがあるってだけで安心して違和感なく使えるようになった。

前回の記事でも書いた通り、作業用のサーバーには tmux も Emacs も入れているから普段使うエディタは Emacs なんだけど、それでも設定ファイルとかちょこっと書き換えたい時とかは結局 vi 使うしね。


最後にもうちょっとだけ Blink Shell の話を。Blink Shell はマウスイベントにも対応しているので、tmux のペインの移動やウインドウの移動、Emacs のカーソルの移動とかを Magic Keyboard のトラックパッドからもできます。これも実は地味に便利っす。

mosh で接続できるリモートサーバーだけ用意してしまえば、ほぼ iPad のローカルで作業しているような感覚でちょっとしたコードを書くみたいなことも余裕でできるようになってしまうので、とりあえず iPad でコードを書きたい人は安い VPS でもなんでも用意して、Blink Shell でみんな幸せになりましょう。

Biography
自己紹介。
1984年4月17日、新潟県新潟市(現中央区)出身、東京都在住。本名は漢字で佐藤信之(大好きだったじーちゃんからもらった大切な名前)だけど、普段は堅苦しいからサトウノブユキってカタカナ表記を使ってる。気まぐれで Anonyz を作ったりしてる人。トレードマークになってるピンクや赤の髪の毛はサトウって苗字がありふれ過ぎているかが故に識別子として、が最初の理由。
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